漢方の相談室~嘔吐・下痢(1)

湿気の多いこの時期に疲れやストレスがたまったり、寝不足が続くと、発症しやすい病気の一つにウィルス性胃腸炎があります。70歳女性の場合は、嘔吐し、2日目には下痢が始まりました。下痢は水溶性で白っぽく、一日に20回に及びました。下痢と同時に高熱で身体の全ての力が抜けるようなだるさがたまりません。家族に付き添ってもらい当薬局にいらっしゃいました。舌に白い苔がたくさんついていたので、湿気の病と考え「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」を服用してもらいました。 翌日には微熱になり、下痢は5回に減りました。3日目には下痢がおさまり、軟便が1回になりました。

だるさを取るためにさらに3日続けると、元気になりましたとお礼の電話が入りました。

漢方薬は慢性病には時間がかかることもありますが、急性の場合は即効性が期待できます。


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※これらの『おくすり相談事例』は、薬剤師・鍼灸師の福島勇二先生が湘南朝日に連載したコラム『漢方の相談室』、『タウンニュース』より転載したダイジェスト版です