OTCトピックス:ロキソニンSについて~

2011.8.17

〜薬剤師 青木 敏朗〜

今年1月より、医療機関で処方されている解熱鎮痛薬として「ロキソニンS」が第一類医薬品として発売になりました。「ロキソニンS」は「ロキソプロフェンナトリウム水和物」を含有したスイッチOTCで、薬局で購入できる解熱鎮痛薬になります。今回は、「ロキソニンS」も含めて一般用医薬品の解熱鎮痛剤についてお話いたします。

1.解熱鎮痛薬とは

まず、解熱鎮痛薬の作用としては、大きく3つあります。

抗炎症作用炎症作用が発生している部位に作用して、炎症反応を抑制する作用
鎮痛作用痛みを緩和する作用
解熱作用体温を正常に戻す作用

現在、市販されている解熱鎮痛薬は「ロキソニンS:ロキソプロフェンナトリウム水和物」のほかは主に3種類あります。

アセトアミノフェン
 アセトアミノフェンは中枢性の痛み(頭痛など)や発熱には良く効きます。
 抹消での痛みを抑える作用が弱く、抗炎症作用も弱いとされております。
 他の解熱鎮痛薬に比べると胃腸障害を含めて安全性は高い薬剤ですが、慢性的にアルコール摂取されている方や長期にわたって服用すると、肝障害を起こしやすくなります。
アスピリン
 アスピリンは歴史も古い解熱鎮痛薬で、鎮痛・解熱・抗炎症作用もあり即効性があります。
 ピリン系と間違われる方がいらっしゃいますが、アスピリンはピリン系ではありません。
 他の解熱鎮痛薬に比べると胃腸障害を起こしやすいとされていますが、胃腸障害を軽減する為にアルミニウムを含む合剤(アスピリン・ダイアルミネート)として市販されています。
イブプロフェン
 イブプロフェンもスイッチOTCとして市販された薬剤でアスピリンと比べると胃腸障害が弱く、即効性もあり、鎮痛・抗炎症作用もアスピリンよりあると言われています。
 製品としては、アセトアミノフェンとの合剤なども発売されています。

2.「ロキソニンS」について

今回スイッチOTCとして26年ぶりに、解熱鎮痛薬として「ロキソニンS」が発売され、痛みに悩まれている方々には、新しく選択肢ができました。

ロキソニンS(ロキソプロフェンナトリウム水和物)
 成分の「ロキソプロフェン」はプロドラッグで、体内で吸収されてから肝臓で代謝され活性化物
になり痛みや抗炎症・解熱・鎮痛作用を示しますので、比較的胃腸障害も少ないといわれて
います。
 また効果と安全性のバランスが良く、医療機関で処方されることも多い薬剤で形状も処方薬と同じです。
用法・用量
  「成人(15歳以上)は1回1錠を服用し、1日の服用回数は2回まで。ただし再度症状が現れた場合には3回目を服用できます(服用間隔は4時間以上空けて下さい)。

使用上の注意
 1~2回服用しても症状が全く良くならない場合は、服用を中止して医療機関を受診するようにしてください。
 主な副作用としては、胃腸障害があり胃・十二指腸潰瘍の方は服用できません。
 その他肝臓病、腎臓病、心臓病の方も服用できません、詳しくは、添付文書をご確認ください。

ロキソニンS添付文書【PDF形式:メーカーサイトへリンク】

12錠入り680円

このお薬は薬局で購入が出来るようになりなましたが、第一類医薬品になりますので、購入の際は薬剤師から既往歴、服用薬を伝えていただき、良く説明を受けて購入するようにしてください。