サプリメントと医薬品の相互作用Ⅲ

〜薬剤師~後藤 君代〜

サプリメントとは栄養強化食品、栄養補助食品などといわれ、必要な栄養分を積極的に摂取するためのものです。食事によって充分に取りきれていない栄養分を補うために、カプセルや錠剤の形で手軽に摂取できますが、過剰に摂取しやすいために注意も必要です。またサプリメントには医薬品としても使用されているものも多くあります。お薬を飲んでいる方は特にサプリメントとの組み合わせに注意が必要です。薬を飲んでいる方はサプリメントを一時中止するか、薬剤師に聞いてください。今回はサプリメントではありませんが医薬品との相互作用が多いグレープフルーツジュースについて説明します。

【グレープフルーツ】

グレープフルーツジュースと医薬品との相互作用はグレープフルーツジュースに含まれている物質が消化管粘膜に存在する薬物代謝酵素であるチトクロームP450 3A4(CYP3A4)を低下させることでCYP3A4により代謝される医薬品の代謝を遅らせ血中濃度を上昇させます。血中濃度が高くなることにより薬の効果が強く出過ぎたり、副作用が出やすくなります。  原因となる成分はベルガモチンやジヒドロキシベルガモチンなどのフラノクマリン類と分かってきています。これらの成分は主に果皮に含まれていますが、果肉にも含まれていますので、ジュースだけでなくグレープフルーツそのものを食べることにも注意が必要です。医薬品とグレープフルーツを摂る間隔をどれ位空ければ良いのかについては、グレープフルーツの品種によっては医薬品との相互作用が数日持続するものもあります。相互作用のある医薬品を飲んでいる間は、グレープフルーツを摂ることは避けた方が良いと思います。以下にグレープフルーツジュースと相互作用のある医薬品(成分名)として添付文書に載っている主なものを挙げています。

成分名商品名薬効分類
Ca拮抗剤(ジヒドロピリジン系)
アゼルニジピン
アムロジピンベシル酸塩
シルニジピン
ニカルジピン塩酸塩
ニソルジピン
ニフェジピン
ニルバジピン
フェロジピン
ベニジピン塩酸塩
マニラジピン塩酸塩 他
カルブロック
アムロジン・ノルバスク
アテレック
ペルジピン
バイミカード
アダラート・セパミット
ニバジール
スプレンジール・ムノバール
コニール
カルスロット
血圧降下剤
Ca拮抗剤(フェニルアルキルアミン系)
バラパミル塩酸塩
ワソラン抗不整脈薬
シンバスタチン
アトルバスタチン
リポバス
リピトール
脂質異常症治療薬
シクロスポリン
タクロリムス水和物
エベロリムス
サンディミュン・ネオーラル  
プログラフ・グラセプター
サーティカン
免疫抑制薬
カルバマゼピンテグレトール抗てんかん薬
サキナビルメシル酸塩インビラーゼHIVプロテアーゼ阻害薬
シロスタゾールプレタール抗血栓薬
ピモジドオーラップ抗精神病薬