(Y.M)

薬局の待合室に鎌倉在住の新山拓の千畳敷「嶺韻」の日本画がある。患者からよく「千畳敷カールの絵だね」と話題になり、1度は訪れたい気持ちになる。この絵は、白と黒と群青の絵だが、何回も水で流す技法を使い雪山の立体感を出している。

9月16日に小田急線始発で新宿に行き、四季の旅バスで千畳敷カールに向かう。中央アルプスの主峰・宝剣岳(標高:2931m)の南東斜面には「千畳敷」と呼ばれる谷「カール」が存在する。「千畳敷カール」の名前の由来は、1,000枚敷いた広さがある。カールは氷河期に氷河によってえぐり取られ出来たとされ、夏は約200種類の色とりどりの高山植物が咲き乱れ、カール内を埋め尽くす。例年9月下旬よりナナカマドやタケカンバなど、その他の高山植物も色づき草紅葉となる。

中央自動車道で4時間乗り、駒ヶ根ICで降り、菅の台で小型バスに乗り換え30分間クネクネ駒ケ岳を登り、しらび平駅で駒ケ岳ロープウェイに乗り7分30秒で千畳敷駅に着く。日本一標高の高い駅である。このロープウェイは混んでいる時は、5時間待ちもあるらしいが、今日は30分待ちで済んだ。

千畳敷駅から1周約40分の整備された遊歩道を歩くが、2時間の自由行動しかない。雲が山を覆っていて見晴らしが悪い。

カールの標高は2620m、気温が13度と肌寒いので、防寒着がいる。夏の高山植物から秋の草紅葉に変わる時期であるが、 今はナナカマド、サクライウズぐらいしか咲いてなく残念。少し紅葉しているが、1週間ぐらい早いらしい。

帰りは雲の中をロープウィで抜けて帰途に着く。残念なのはお勧めの名物・ソースカツ丼が、時間がなく食べられず。

連休の谷間で渋滞にはまり6時間かかり新宿に10時に着き自宅には11時過ぎていた。