【質 問】退職して4年目を迎える、68歳の男性です。退職後は今までできなかったことをやっています。日々老いを実感する中で友人、知人の訃報が年々増えています。特に病気もないですが、孫が無事、成人するまで元気で見守ってあげたいと思います。いたずらに長生きはしたくないですが、嫁や子供には迷惑をかけたくありません。何か妙薬はないのですか。
【答 え】

秦の始皇帝が生涯にわたって探し続けた不老不死の妙薬「霊芝」は、2000年ほど前に編さんされた世界最古の薬物書である『神応本草経』にその薬効が記されている。この本は、漢方薬を専門に扱う者にとって教本であり、多くの薬物の中から信頼性の高いものを厳選し、それぞれを「上品」「中品」「下品」の三段階に分類している。

「上品」とは様々な難病を治して健康維持、病気を予防し、霊芝は最高のランクにある。霊芝の項目には、生命を養い、無毒で副作用がなく、元気を増し、寿命を延ばす薬効があると記されている。

一般にきのこ類の菌糸は硬い細胞壁を持っているため、消化しにくい。現在は厳選したサルノコシカケ科マンネンタケ(霊芝)の発芽直前の活性化状態にあるものを酵素分解法により細胞壁を分解する。菌糸から効率よくエキスを抽出した製剤が発売され、安価でせんじる必要もなく簡単に服用できるようになった。


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※これらの『おくすり相談事例』は薬剤師・鍼灸師の福島勇二先生が湘南朝日に連載したコラム『漢方の相談室』より転載したダイジェスト版です。