〜薬剤師 金谷 晃子〜

この夏ハーブをとりいれて爽やかに過ごしてみましょう。

寝苦しいとき、冷房をかけたまま寝てしまうと、朝にぐっすり寝ているのに、体がだるくてかえって調子が悪くなった経験があると思います。

これは起きているときは適温でも、寝てしまうと体温が低くなり、体の代謝量が減り、冷やしすぎてしまうため代謝が悪くなって、具合が悪くなるのです。

湿度を下げて、温度は下げすぎないのが、影響が少ないです。28度くらいの除湿で、扇風機を体に風があたらないようにかけておきたいです。しかし個人差もあるためなかなか皆が適温になることも難しいでしょう。

そこでハーブを使い寝苦しさを少しでも解消してみませんか?
おすすめはリネンウォーターというスプレー水です。普通はアイロン掛けのときに香りづけに使用するものです。雑貨屋さんにも売っていますが、簡単に作れます。お好きなアロマオイルを無水エタノールに溶かして、精製水を入れれば出来上がりです。

分量は大体で結構ですが、私はアロマオイル2~3滴を無水エタノールを10mlくらいに入れよく混ぜます。そして100mlくらいのスプレー容器(ガラス製が良い)にいれて精製水を入れます。これをシーツや枕カバーに吹き付けて使います。アロマのいい香りと蒸発するときに熱を奪う効果で気持ちいいですよ。

アロマオイルはこんなものを使ってみてはいかがでしょうか。混ぜてみてもいいでしょう。

  1. ラベンダー
    このハーブは鎮静効果のあるハーブの代表的なものです。
    ポプリをサシェ(中にドライハーブを入れた小さいクッション)にして枕に入れたり、ハーブのオイルをコットンやハンカチにしみこませたものをいれて寝たりしてもいいでしょう。
  2. ミント系(ペパーミント、スペアミント等)、ユーカリ
    歯磨き粉の香り付けで馴染みのある清涼感の代表です。
    リネンウォーターにしてシーツや枕に吹き付けるとすう~とします。
  3. レモングラス
    タイ料理のトムヤムクンで知っている方もいるハーブです。
    レモンのようなさっぱりした香りと、エスニックな香りをあわせもつハーブです。虫除け効果もあります。
  4. ヒノキ
    ヒノキ風呂で馴染みのある香りです。森林浴をしているようなリラックス感が得られます。殺菌効果もあるハーブです。
  5. ゼラニウム
    冷却効果があります。レモングラスと同様虫除けにもなりますし、女性のPMS(月経前症候群)にも効果がありますので、夏バテで自律神経の不調にもよいと思います。

※アロマオイルは直接肌にあてないほうがいいでしょう。カバーや枕もしみにならないよう気をつけて下さい。