〜薬剤師 青木 敏朗〜

3)新型インフルエンザやパンデミックについて
 新型インフルエンザウイルスとは、動物、特に鳥類のインフルエンザウイルスが人に感染し、人の体内で増えることができるように変化し、人から人へと効率よく感染できるようになったもので、このウイルスが感染して起こる疾患が新型インフルエンザです。
 新型インフルエンザウイルスはいつ出現するのか、誰にも予測することはできません。人間界にとっては未知のウイルスでほとんどの人は免疫を持っていませんので、これは容易に人から人へ感染して広がり、急速な世界的大流行(パンデミック)を起こす危険性があります。
*厚生労働省HPより
 補足しますと、鳥インフルエンザ(H5N1)の人への重症感染例が報道されていますが、新型インフルエンザが鳥インフルエンザ(H5N1)で発生するかはわかりません。 少なくとも人間が免疫を獲得していない新型のインフルエンザが、全世界的に大流行することをパンデミックと言います。
 パンデミックは、いつ発生するか分かりませんが、専門家の間では、「いつ来るかはわからないが、いつかは必ず来る」というのが定説になっています。
 国民の皆様も大変心配だと思いますが、現状ではパンデミック発生時に外出に影響がある可能性が有りますので、生活用品や食料の備蓄(目安は2週間程度)をしておくことをお勧めします。
 現在、政府でもパンデミックが発生したときに備えて抗インフルエンザ薬の備蓄や対策の準備を進めております。
 また薬局としましても、パンデミックになったとしても慢性疾患をお持ちの患者さんへのお薬の対応など、決して怠ることの無いよう対策を検討中です。

TOPへ戻る新型インフルエンザとワクチンについて 1)