【質 問】私は78歳になる女性で、癌(がん)の開腹手術の結果余命3カ月といわれ、11月29日より抗ガン剤の点滴を受けることになりました。12月2日に腹水を1.8リットル抜き、同月6日に2回目の抗ガン剤を受けました。抗ガン剤はかなり強い方で副作用が心配です。大学病院の先生も快く漢方薬の服用を認めてくれていますので、良いお薬をください。
【答 え】

脾(ひ)と腎を温め腹水を取り除く「実脾飲・じっぴいん」(せんじ薬)を服用後、すぐに尿量が2000ミリリットルに増加し、腹部の張りが腹水を抜いたときのように楽になった。漢方薬服用後21日目には、65キロだった体重が57キロに減り、ウェストも細くなってきているという。抗ガン剤の副作用は霊芝の菌糸体と、活性酸素を除去する白金・パラジュウム製剤で十分予防できるので、医師の指示通り抗ガン剤治療ができると考えられる。

12月13日に3回目の抗ガン剤を実施、更に12月20日に4回目を実施したときは食欲・尿量ともに正常で、自分で元気に起き上がれるようになった。12月25日にはウェストが10センチ、体重54キロに減り、MRIの結果、癌性腹膜炎は3分の1、腹水も3分のに減っているとのこと。12月31日には一時退院し、お正月は家族と一緒に迎えられることになったとのこと。(つづく)


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※これらの『おくすり相談事例』は薬剤師・鍼灸師の福島勇二先生が湘南朝日に連載したコラム『漢方の相談室』より転載したダイジェスト版です。