【質 問】私は38歳の女性です。生理が平成16年には、22日周期になることもあり、翌年1月に子宮頸癌(けいがん)の検査を受けてみました。その結果、子宮頸癌は軽度であり、また初期のため、経過観察をしていくと言われました。以前から頭重があり、頭がすっきりせず、イライラと落ち込みや不安感があり、夜眠れず動悸(き)がします。ふわふわ感はいつもあり、同じ年に突然回転性のめまいとなりました。手足がむくみ身体がだるく、急に太り始めました。どうにかなってしまいそうです。何とか助けてください。
【答 え】

漢方には血の道症というものがあり、思春期、妊娠時、産褥(じょく)時、更年期などに現れる頭痛、熱感、のぼせ、冷え、肩こり、耳鳴り、めまい、動悸、疲労感、不安感、不眠などの症状をともなうものをさします。

この女性の場合、精神的ストレスの蓄積があり、気の停滞が長期間続き、血も停滞しオ血を形成しています。気と血の不足、気の滞り、血の停滞が重なり合いこのような様々な症状が現れています。

この女性には、血の道症の処方「キュウ帰調血飲第一加減・きゅうきちょうけついんだいいちかげん」を半年間服用していただいた。その結果、顔色が一変して疲れもなくなり、精神的にも安定して、子宮頸癌も消えていたと報告を受けました。


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※これらの『おくすり相談事例』は薬剤師・鍼灸師の福島勇二先生が湘南朝日に連載したコラム『漢方の相談室』より転載したダイジェスト版です。