ビタミンの話~INDEX

ビタミンの話(13)~ビタミンD摂取量は不足している

4月1日から、更新された「食事摂取基準」<5年毎の定期的な更新>が、学校給食、介護施設の食事、個人の望ましい栄養素の摂取量等の参考資料として使用される。

医薬品の世界では、あまり馴染みがない用語であると思われるが、身体の正常な栄養状態を維持し、健康増進・維持に必要な栄養素の1日摂取量・エネルギー量等が年代別に記載されている。

我が国でもようやく栄養状態が、疾病の発症予防あるいは治療・治癒に重要な役割をもつことが、医療界でも認識が高まり、実際に応用される事例が急激に増加している。

この「改正食事摂取基準2015年版」において、据え置きにされた内容のなかで、見過ごせない項目がある。

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ビタミンの話(12)~ω-3多価不飽和脂肪酸(オメガ3PUFA)と死亡のリスク

今年も梅雨明けと共に、猛暑の日々。テレビでは、毎日熱中症による死亡者数あるいは救急車で病院に運び込まれた方の数が報告された。

さて、夏の暑さに打ち勝つために奈良時代から食されてきた食品と言えば??

最近国際自然保護連合によって“レッドリスト”に指定された“ニッポンウナギ”である。平賀源内が考案したといわれる「土用の丑」の日には、多くの日本人が蒲焼<関西では“鰻どん”を“まむし”という>に舌づつみをうたれたことであろう。

ところで、古来の食習慣には、現在の科学によって裏付けられることが多々見られる。

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ビタミンの話(10)~ω-3多価不飽和脂肪酸(オメガ3PUFA)と糖尿病

ω-3多価不飽和脂肪酸(以下;オメガ3PUFA)という名前を耳にされた方は、それなりにおられると思うが、これは、名のとおり、“脂肪”の1種である。“脂肪”というと肥満とか生活習慣病の原因だとか、どちらかというと悪者にされがちである。しかし、“脂肪”には、多種多様な脂肪があり、それらを摂りすぎることによる健康への良くない影響を及ぼす“脂肪”も実際にはある。一方で、オメガ3PUFAにおいては、健康維持増進あるいは疾病予防、さらには疾病の改善に役立つデータが積み重ねられつつある。

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ビタミンの話(9)~魚油(オメガ-3多価不飽和脂肪酸)のがん発症低下機能

魚が健康維持増進にとって、良い食材であることをご存知のかたは多いであろう。特に、イワシ、カツオ等の青身の魚が、血管の老化を防ぐのに重要な役割を示すオメガ-3多価不飽和脂肪酸(ω-3PUFA)を豊富に含むので、おすすめである。ということから、魚の油をそのまま製品にしたサプリメント、あるいは魚の油から特定のω-3PUFAを抽出してサプリメントとして販売されている。

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ビタミンの話(8)~ω-3多価不飽和脂肪酸(PUFA)

「魚は健康維持増進に役立つ食品である」、「魚油配合サプリメントは健康維持増進に役立つ栄養補助食品である」。このような表現があちこちで見られる。日本でも人気があるが、欧米での関心の高まりはすごいものがある。米国では、魚油配合サプリメントを摂取する成人の比率が2006年(8%)から2011年(17%)にかけて、5年間で9%も増加した。サプリメント以外にも、飲料、他の食品、美容ケア製品、ペットフード等に魚油を配合した製品が、市場に出回り、世界市場は約1兆円に届くとも言われている。

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ビタミンの話(7)~災害時とビタミン

災害時のビタミンサプリメントの利用につき紹介する。大きな災害においては、食事(栄養・嗜好・身体調節機能<第3次機能>)、休養、運動といった、生活の基本的な部分に支障が起こる。その結果として種々の健康障害が起こるわけであるが、ビタミンの栄養状態についても、各ビタミンで時間的なラグはあるとしても、潜在的欠乏状態を経て最悪の場合には欠乏状態を発症する。そのような状態を防ぐためには、食事からビタミンを含むマクロ・微量栄養素を摂れば解決するが、今年の3月に発生した東日本大震災および原子力発電所損壊のような大きな災害時には、基本的な食事が不十分になり、休養する場である家の喪失によって避難所生活が強いられる。

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ビタミンの話(6)~ACE(エース)ビタミン

もう15年前くらいになるだろうか、ACEビタミンという用語ができた。この頃に、抗酸化作用、抗酸化ビタミンという用語もできた。すなわち、ACEビタミンとは、抗酸化ビタミンを意味する。そして、これらビタミンの持つ抗酸化作用が酸素や日光等による酸化的障害を修復させることで、疾病発症を予防する可能性があることが世界的に認識されてきた。ACEビタミンとは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEのことである。

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ビタミンの話(5)~ビタミンBと骨の健康維持

高齢者が罹患する病気の内で骨粗しょう症は、生活の質(QOL)の悪化と早期の死を招く。

骨粗しょう症を予防するためには、当然のことながら、骨を強くしておくことが重要になる。そのためには、適切な栄養素の摂取・運動・休養が大切である。正常な骨の状態を判断するには、骨量と骨密度を高くすることで骨強度が高まるという考え方が主流であり、そのためには適切なカルシウムとビタミンDを摂取しましょうという健康栄養政策がある。しかし、最近骨粗しょう症と診断されない骨密度の方で骨折が生じている症例が良く見受けられるようになった。この原因を検討していく内で、“骨質”が重要な因子であることがわかってきた。すなわち、建造物で例えると良質な建築材料と量その設計、特に骨組みの良しあしが長持ちする建造物をつくる。骨も同様のことになる。骨の量と質が重要である。

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