漢方の相談室~高齢者の膀胱炎

86歳の女性は70歳の時に腎結石で、腎臓が石で一杯だと診断されました。膀胱炎は年1回ほどでしたが、近年は何度も発熱して小便が近く、血尿が出ます。1年前からは微熱が引かず、時に38度を超えます。手足は冷え、背中は熱かったり寒かったりが極端で、足首までむくみます。普段から汗をかきやすく、時に寝汗をかき、胃がつかえます。透明な鼻水が鼻の後ろにも垂れてきます。だるさがあり動くことが億劫で元気が出ません。小便は透明な時、白く濁る時、茶褐色の時があり、夜間尿も4回行くので寝不足気味です。

そこで「金匱腎気丸」(きんきじんきがん)と「平胃散」(へいいさん)を服用してもらうと、だるさが取れ、食欲が出てきました。微熱が取れないため、3 カ月後に「医王湯」(いおうとう)と「猪苓湯」(ちょれいとう)を服用してもらうと平熱まで下がりました。あれから7年、年々元気が出てきて「私の保身薬」と毎日服用されています。

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※これらの『おくすり相談事例』は薬剤師・鍼灸師の福島勇二先生が湘南朝日に連載したコラム『漢方の相談室』より転載したダイジェスト版です。