漢方の相談室~エコノミー症候群の予防

熊本地震は、未だ強い余震が繰り返され、「地震後めまい症候群」「エコノミー症候群」などの関連死が後を絶ちません。被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、不幸にも命を落とされた方々に心からご冥福をお祈りいたします。

「エコノミー症候群」は、ふくらはぎの軽くもむ、足首から下の運動をまめにするなどのほか、漢方薬による身体の中からの予防が効を奏します。中でも、血液を元気にする「田七」(でんしち)や、気の不足を補い血の滞りを改善する「補陽還五湯」(ほようかんごとう)。全身の血液の滞りをスムーズに流していく「血府逐瘀丸」(けっぷちくおうがん)、心臓の栄養血管のつまりを改善する「冠心二号方」(かんしんにごうほう)などを服用すると良いでしょう。

「田七」は、別名で「田七人参」「田三七人参」などと呼ばれ、健康食品として販売されていますが、質の良いものを選ぶことが大切です。田七の使われる範囲は広く、動脈硬化や、高血圧・低血圧による肝機能改善、止血と溶血のいずれも調節してくれます。旅客機などによる長旅にもおすすめです。

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※これらの『おくすり相談事例』は薬剤師・鍼灸師の福島勇二先生が湘南朝日に連載したコラム『漢方の相談室』より転載したダイジェスト版です。